12歳になれたてのころ

井上ひさしさん没。なんか最近おしいニュースばかり聞くなあ。

井上さんの本は、吉里吉里人とかひょっこりひょうたん島とかが有名だが、実は両方とも知らない。
吉里吉里人は少なくとも3回は買った記憶があるのだが何故か開いていない。
最近では、九条の会の1人ということで自分には再インプットされたのだがその活動を見ることもなく終焉を迎えてしまった。


偽原始人と不忠臣蔵しか読んだことはないのだが、偽原始人は東京に引越しをして中学受験の塾へ通うなかで出合った忘れることの出来ない本である。生まれて初めて、現代の作家として井上ひさしという名をインプットしたのもこの本である。
もっとも、まあ、忘れることが出来ないのは当時の国語の先生の影響も大きい。最後のページの「ここに根をはやせ、ここに根をはやせ」の意味はなんぞや?という宿題を残して教壇を降りてしまった先生に対して当時の自分は答えを持たず、というか未だに答えが分からずにいる。一生悶々として過ごすだろう。


どちらもちょっと普通から外れてしまった人の話なんだけど、どっちの話も好き。


なんだ。鷺沢さん以外にも好きな作家いたじゃん。
残念なのは、もうどっちも作品がこれ以上増えないってことだけど。