バレーボールの応援を見て。

先日バレーの国際試合を見に行って思った応援のことを。
スポーツ界(特にサッカーとか?)では常識なのかもしれないけど、なんかフェアじゃないなとがっかりしたんだよね。


コートで試合を見ていてもバレーにそんなに詳しいわけでなし、状況がつかめない。テレビ中継なら実況なり解説なりがあるから点を取った理由がわかるんだが、現地ではさっぱり。そういう人でも楽しめるように現地でも会場マイクがあって、スケジュールとか会場の解説以外にも、試合の説明をちょこちょこしてくれる。
ちなみに会場でマイクがはいるのは、この現地解説以外には選手交代のアナウンスのみ。これは女の声で英語でアナウンスがあることから別口の試合公式マイクと思われる。
つまり何が言いたいかというと、会場には、全会場に響き渡る公認だが公式でない(?)日本人用のマイクが一本あるということ。そしてこれは想像だが、恐らく会場ではマイクはこれしか認められていないということだ。認められてるのかもしれないが普通に持ち込んでも電源確保出来ないしな。


で、これが来場者のため(大義)に使われてる分にはいいと思うんだ。
スポンサー紹介、チアのにーちゃんねーちゃんの解説、再入場の説明、物販促進。あとは各チーム選手入場の際に選手紹介してくれたり、試合中ばっちり決めたキャプテンやエースの説明してくれたり。
第一試合、第二試合は全く不満はなかった。説明がたまにしかしてくれないので今の何?タッチネット?などと困るシーンもあったが、それは大した問題ではない。


問題は第三試合、日本戦。
日本戦は説明してくれるにーちゃんが変わった。テレビ向け・日本向けなのか、はたまた単にシフトの問題なのか、それ自体は特に問題ない。
試合開始は19時だが、いろいろあるので18時半には席に戻ってくれとのこと。YMCボーイズだっけ?30分もやるのかよ勘弁してよななどと思っていたのだが、18時半にはじまったのは日本向け応援練習。いろいろパターンあるんだねえとか、さっきのブラジルの応援団は一角に固まって黄色い声あげるのが精一杯だったけど、日本はさすが地元、甲子園さながらに太鼓持ってきちゃうんだとか。サッカーでは12人目の選手なんて言いますしねえ、応援がんばらなきゃ、などと思ってたわけですよ。
延々練習が続き、ジャニ系にーちゃんたちによるショーは10分ほどで終了。国旗・国歌・選手入場と続き、公式の試合前練習。さていよいよ本番だ。サーブが始まれば無音となるものの、ポイントが決まってからサーブまではひたすら応援。ところがマイクの内容が先ほどと打って変わって完全に日本びいき。相手国の話は一切出てこない。
え、テレビ解説ならともかく会場でしょ?フェアじゃないなあ。
それどころではない、応援は応援席からするものだと思っていたのだが、マイクから大音量のスティック音が。ええええええ。ちょっとあんた何やってんのよ。試合前の空いた時間に応援練習するのはまあいいよ。でも試合はじまったらさ、会場のヒトは中立か、試合に迷惑をかけないようにするのがスポーツってもんじゃないの?
なんか一気に醒めてしまい、日本選手を間近に見れた喜びはあるものの、釈然としない気持ちを持ち帰ることになった。


家に帰って試合をテレビで見ると、確かに音は入っていた。が、うまく集音しているのか場内放送はスティックを含めてほとんど聞こえないようになっていた。騙された。


論点まとまらず結局言いたかったことは最後の方という相変わらずの脳内直結ストリーム記載になっちまいましたが、言いたかったことは、恐らくアウェイの人には貸してもらえない会場設備を使ってホームを応援するってのはちょっとヒドくね?ってこと。設備環境まではフェアで、その上に乗っかる観客動員数の差が応援の差になるのはそれがホームでしょって言われればそうかと思うんだけど。
サポーターが目立つスポーツにおいてすでに常識のことを知っただけなのかもしれないけど、テニスやバドミントンの経験から知っているスポーツマンシップには程遠いなと思い、ちょっと失望した夏でした。
小学校のころ西武球場で見た応援もこんなんじゃなかったと思うけど、今はどうなのかなあ。
おしまい。