仕事の成果じゃないんだけど

毎週月曜日に朝会があり、そこで3人ずつ3分間スピーチをする。
うちの本部は300人ちょいと他に比べて少ないんだがそれでも2年に1回ぐらいは回ってくる。
今日は2回目のスピーチの日。ううういやだのう。
3分の内容を考えてしゃべると大抵10分になってる。ってことで一応前日に1回話してみて切り詰めてみたんだが、おかげでもともと言いたかったマニアックな?ことはだいぶ省略されている。うーむ、仕方あるまい。


20分前に着くように家を出てはいるのだが、新宿で電車事故。ってことで会社についたのは始業5分遅れ。電車でメール打って駅で電話したから今回はそれっぽく逃げ切ったかなと思いきや、なんか場がつながれていて、気持ちも整理しないまま結局スピーチさせられるハメに。ううう。
話を終わって席に着くと、執行役員兼副本部長がこっちにくる。
自分は昔転部したこともあって目立っているのか、よく声をかけてくれる人なのだが、


「いやあ、いいスピーチだったよ。久しぶりにいいスピーチ聞いた」


へ?
今俺褒められた??


上から降りてきた役員ならなんとも思わないけど、自社で成り上がった人に声かけられるってこんなにうれしいものだとは思わなんだ。
役職でいうとボスのボスのボスのボスぐらいなんで、さすがに普通に仕事をしていると会話することはないんだが、こうやってちょっとしたきっかけを利用してコミュニケーションしてくれる。縦の風通しがよいことと、不用意に権威ぶらないところが、うちの会社の好きなところだ。従業員数が4桁の会社で、役員が雲の上の人ではなく先輩の延長上として見れるってのはとっても素敵なことじゃないだろうか。
最近会社でいろいろへこむことが多かったんだが、もうちょいがんばってみるか。


#応接室に通すようなそれなりの来客に対して、ボスのボスのボスは自分でコーヒーを手配する。運ぶのだけは、書記さん(事業部の事務を一手に引き受けてくれる人)に申し訳なさそうにお願いしていたが、客が帰ったあとにカップを給湯室で洗うのは当然ボスのボスのボス。
10年近くこういうのを当たり前のように見てきたけど、世の中の会社の今どきってどうなんだろう。