昔から苦手だったが

タッチパネル。あの液晶のやつ。
最初に使い始めたのは小学校6年のころだったと思う。地元の図書館の検索システムがパソコン化されていたのだが、小学生やお年寄りを考慮した(のかどうか不明だが)GUIを採用しており、右(あ)から左(わ)に並べた配置での50音を1つずつ指で押してゆかねばならなかった。

とても苦手だった。

そのころは何故苦手なのか分からなかったし、そもそも端末がとても混んでいて、1人30分*平均2人待ちという感じだった。極端な話、借りたい本を探すために端末の待ち行列に並ぶ間に読む本を、先に1冊チョイスする必要がある、というような事態だった。なので巻末や裏表紙?についている関連図書リストの中から候補を選択し、図書カードを漁って本を請求することが多かった。
しばらくして、駅の切符が軒並みタッチパネル方式に変わった。カチッと押す旧式は、機械トラブルもあるだろうし、切符の値段が印字されていた(中に張ってあっただけかも知れない)ので値段の切り替えが出来なかったので、ユーザフレンドリというよりは鉄道会社都合で切り替えが推進されたのだろう。
特に値段の切り替えが出来ないのが致命的で、もはやみんな忘れてしまったかも知れないが、「JR連絡用切符対応券売機」「メトロ乗り入れ用券売機」などが主鉄道会社専用券売機とは別にあり、そこには青色とか枠で囲って、いかにも別枠でございと強調表示されたボタンが多数並んでいたものだった。それがいまや新幹線の切符まで買えちゃうわけである。

タッチパネルすばらしい。

とか言いたかった訳ではなく、つーか本当勘弁してくれよ、と常々思っている。
3年程前にスマフォを導入した。基本的な使い方を知らなかったことが、仕事上致命的に支障きたしたためである。
ま、結局のところ、電話やメールには全く使わず、ゲームボーイ以降、DS等を一気にすっ飛ばして手に入れた、可搬式ゲーム筐体にしかならなかった訳であるが。
また脇道にそれた。スマフォといえばクリックゲー、もしくはクッキーゲーである。深く読むどころか見る必要もなく、押せればいいんである。ところがこれがろくに出来ない。

タッチパネルに出会って四半世紀も経とうとして、ようやく気づいた。俺の指はむいてねえ。

冗談だと思われるかも知れないが、俺は確信した。根拠はあまりない。ただ、ドアの出入りの指紋認証で失敗したことがほとんどない。控えめに言って、その失敗率は、同じ仕事仲間と比較して1桁は少ないと思っている。
たぶん、きっとホリが深いんである(根拠レス)。少なくとも何かしらの固有特性を持っている可能性があり、それが指紋認証の成功率だけでなく、タッチパネルの操作失敗率にも影響するのではないかと。

つまりだ、俺はこれからもSuicaガラケーとPCゲーで生きてくぜ。

P.S. いまどきの高校生はスマフォでブラインドタッチとか出来るんだろうか。駅や電車で見かけたことないけど。